アニメ「青の祓魔師」劇場版 感想

青の祓魔師エクソシスト)」劇場版

あらすじ

11年に一度の祝祭を前に、高揚感と喧騒で溢れかえる正十字学園町。悪魔の侵入を防ぐため、祓魔師たちは結界張り替えに勤しんでいた。
一方、暴走する幽霊列車(ファントムトレイン)の退治にあたった奥村燐は、任務の途中、少年の姿をした幼き悪魔に出会う。

青エクの映画を観に行ってきた!
内容も良かったし、何より美術がすごかった…!!


入場すると先着50万名までらしい青エクおみくじがもらえた。全28種類。
内容的には多分テレビシリーズ後の話になるんだろうけど、まぁアニメちょっと見てるか原作読んでて、なんとなく世界観と出てくるキャラがわかってれば楽しめる番外編てノリだった。

美術について

劇場版になると話がスケールアップしてものすごく強い敵ボスとか出てくるアニメも多いけど、この映画のその辺はそうでもなく、代わりに街並みやお祭りの作画…背景とか美術とか舞台設定が映画仕様にグレードアップされてて、そこを縦横無尽に動き回るキャラクターたちという作画・画面の迫力がすごかった。


劇場版の美術が鉄コン筋クリートとかスチームボーイを担当した木村真二さんで、テレビ版の美術設定から更に盛って独自進化させたような、キャラクターに負けないくらいの存在感で素晴らしかった(インタビュー>http://natalie.mu/comic/pp/aoex_movie
その結果こういう作品の劇場版では珍しい世界観にひたれるタイプの映画になってた。相変わらず音楽も良かったし。観に行った人がみんな背景背景言ってた理由がよくわかったw
元々原作の加藤先生の描かれるカラーも色合いが綺麗で細かいので、ああいう風な美術と相性がいいのかもしれない。
一緒に観に行った友達は「カクレンボ(http://www.youtube.com/watch?v=gt5mlyYKdqM)」ってアニメ作品に雰囲気が似てるねって言ってた。

話について

完全に作品知ってる人向けで特にキャラ紹介も今までのあらすじ紹介もなかったけど、まぁそのへん知らなくても見れそうな内容だった。
WJに読み切りで載ってた幽霊列車の話を上手く組み込んで、あとは映画オリジナル展開。
双子と藤本神父が昔読んだ絵本、学園内に逃げ込んだ幽霊列車の話、うさ麻呂と燐や皆との交流、それぞれお祭りを楽しんだり裏で働いたりな感じ。そこまで巨悪な敵が登場することもない。
バトルものだとするともう一山欲しいくらいだったけど(てっきりあのコールタールの大群が合体してメノスグランデに!って展開だと思った)1時間半であっさりと見れて良かったのかも。

キャラクターについて

双子兄弟はちゃんとメインで出番多い。
相変わらず原作燐はDQNぽいのにアニオリ脚本だと不器用でいい奴になるような気がする。
ニーサンはそのうち野良犬とか拾って来て俺の弟にするとか言い出しそうだなって思ったw
燐は高所から落ちようが何しようが無傷なのに、雪男は工事作業帯だか中央分離帯に激突して腕を折るって言う普通の人間らしい交通事故に遭ってて、その差になんか笑ってしまった…。いやしえみを庇う雪ちゃんはかっこいいなと思ったけどw


祓魔塾の同級生たちはちょこちょこ出てくる。皆仲良しで良かった。
京都組が何回もドロドロになるの笑ったw
まさかの志摩兄弟登場はおおっ!となったけど、声が全員ゆっちーってww
メッフィーはそんなに出番はなかったかな。ハムイモンは人間の姿に戻れるんだね。
あ、神谷さんのモブ女性声のことは映画終盤まで忘れてて確認できなかった。残念。
シュラの結界の呪文唱えてるシーンかっこよかった、背景が…w
エンジェルはなんか…昔は人気があっけど年取って落ち目になり地方のお祭りに呼ばれる芸能人みたいだなって思った。彼の扱いはあれでいいんだろうかw


映画ゲストキャラのうさ麻呂が小さいマスコットキャラのショタくぎゅでクロのマスコットの座が危ないと思う位にかわいかった。くぎゅううううううう。
あと台湾支部リュウも中々いいキャラで原作にも登場してほしい。そういえば雪男の同僚で若い男キャラっていなかったんだね。

まとめ

作品内の豪華で盛大でアジアンなお祭りのムードが新年の雰囲気とも合ってて、いい正月アニメ映画だった。アニメ後半のオリジ展開で離れた人でも楽しめると思うし、あの背景美術を大画面で観るのを目当てに映画行ってもいいと思う。目が楽しい映画だった。
ラフとかイメージボードが見たくてパンフレット買おうとしたら、売り切れで入荷未定ですって言われた。公開してから1週間くらいなのに!