ドラマCD付き限定版「怪ピルグリム/蔵人頭」感想

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「月刊コミック アース・スター」にて好評連載中、第2回アース・スター コミック大賞佳作受賞作家・蔵人頭が描く、冒険ファンタジー『怪(しるまし)ピルグリム』のコミック第1巻が3月12日(月)に発売される。
本作は、最強無敵のヴァンパイア・ゼオと、ドジで純粋なシスター・リンが運命に立ち向かうため、共に旅出つ姿を描いた物語。
コミック第1巻の限定版には、神谷浩史さん・花澤香菜さん・豊永利行さんが出演する豪華新録ドラマCDが付属し、定価は据え置きの625円(税込)となっている

ドラマCDのキャストにホイホイされて購入。
625円でコミックスと60分のドラマCDが付くなんてお得だね。

まずはコミックスを読む。
…ふむ、よくある少年漫画な印象。なんか月刊少年ジャンプの後ろの方に掲載されてそうな…(決してSQではない)
読んでると、ああきっとこの作者さんはああいうマンガとかこういうマンガが好きで書きたいんだろうなってことは伝わってくる。
なんでかダブルアーツってマンガを思い出したけど、あれはもっと絵がきれいだった。
話はありがちで簡単だし、画面も結構白いので読み進めるのは大変じゃないんだけど、うーん、絵も話もうまくないというかマンガが上手くないというか…
主人公のヴァンパイア設定とか、ヒロインと魂くっついて感覚が共有されるとか、設定が基本使い捨てというか詰めてなくて、あんまりそこには意味がなく、応用もない感じで、行き当たりばったりな展開に思えるけど…
あとコマ割りの感覚がよくわからない。ここは決めゴマっぽいのに小さいコマで、こっちはただ会話なのにこんな大ゴマなの?みたいな。
少年マンガするならもう少し主人公の能力や技を明解にかっこよくした方がいいんじゃないとか思わなくもない。
でも新人さんだし、絵も話数を重ねるごとに描きなれていってる感じもあるから、これ編集の問題なのかもなぁ。


まぁ主人公はちょっと悪ぶってるけど強いヴァンパイアで実は王族で、かわいいシスターな女子に慕われてヒャッハーみたいな厨2男子の理想を体現したかのような設定なので、好きな人にはたまらないかもしれない。あんま考えずに読んだ方がいいのかもね!
ちなみに、タイトルは作者コメントによると適当につけたらしい。確かに本編読んでもタイトルの欠片も出てこない。

ドラマCD

(1)道に迷いし者(完全新録)

旅の資金も底を尽いたゼオ・リン・ロキアが、街のお祭りで急遽「賞金稼ぎ」に挑戦!?
チームワークゼロな3人は、はたして大金を手に入れることができるのか?ゼオとロキアの知られざる過去も明らかになる、完全新録のオリジナル番外編!

(2)二人が共に行く理由(月刊コミックアース・スター1月号より再録)

リンが唱えたおかしな呪文が原因で、ゼオの身体が大変なことに!?
二人の掛け合いがたっぷり詰まった、オリジナル番外編!
回想に登場する原作の名シーンや、リンの可愛い鼻歌にも注目!

キャスト

ゼオ:神谷浩史/リン:花澤香菜/ロキア:豊永利行

15トラック63分収録。キャストコメント・トーク無し。
(マンガの巻末に2ページ、ドラマCDのキャスト3人のコメントが掲載されてる。収録写真はなくて、宣材写真が掲載。)


はなちゃん声合ってる。リンは声がつくとすごいかわいいなー
ゼオは少年系俺様神谷ボイス。ぴったりはまってるとは思わないけどいい感じ。悪役高笑いも聞けるよ。
前はこういう神谷さんの少年役結構違和感があったんだけど、最近あまり感じない。慣れたのかなw
としくん@ロキアは地声に近い声音。敬語少年ボイス合う。
どうでもいいけどとしくんキャラは人狼って設定なのに、マンガの劇中で全くその設定が活きてないのがすごいww能力も容姿も人狼っぽさ皆無なのはもう潔いレベルwwwあ、でも屍鬼的な意味で人狼なのかも…いやルーガルーって言ってたからやっぱ狼男なんだよね多分…謎だ。敵の回想入れてキャラ立てする前にこっちを立ててあげればいいのに。
ドラマCDだと「ロキアはルーガルーだからな」で結構なんでもなんとかなる展開が結構面白かったww多分狙ってないんだろうけど、ルーガルー万能説と言うか、ダンスやってるからな的おもしろさww


聞きどころとしては魔法が失敗して体が小さくなった神谷キャラの声が高くてかわいかったのとか。
異様に様になってる悪役っぽい高笑いとか、2人が魔法で体が入れ替わって、神谷声な女子とはなちゃん声俺様が聞けたりするところだったかなぁ。
とりあえず625円でコミックス+ドラマCD60分はお得なので、金額的にはとても満足な内容だったと思う。