デュラララ!!×9/成田良悟、イラスト:ヤスダスズヒト 感想

デュラララ!!×9 (電撃文庫)
「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん?―でも、もう二度とお仕事とかできなくなるしねえ」
東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。
それは闇カジノの裏を探るというもので、その結果、暗躍する臨也を狙い複数の組織から目を付けられてしまう。
あげくついに監禁されてしまうのだが、魔の手はさらに双子の妹たちまで伸びていき…。
不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは?臨也の過去に何があったのか?そして、新羅を看病中の首無しライダーは―!?
さぁ、みんな一緒に、デュラララ!!×9。

あらすじだけだと18禁同人誌のようだ。しかも男女どっちでもいけそうな。
デュラはやっぱアニメの方が好きだなぁとか思いつつ。読了メモ。ねたばれ注意。




893とかどうでもいいからもっと生物部の淡い友情話しようぜ!!
もう素直に、友達ができたのとかばってくれたのがうれしかったから、それを害したあいつに一生ひどいことしてやるぜ!とかでいいじゃない!!
つか新羅と臨也の間に意外と友情があったんだなぁと。イイハナシダナーw
でも臨也さんは多分他に友達がいないから、どうせセルティに言われて友達やってるんだろってちょっといじけてる的な。素直になっちゃえよ!w デュラって臨也が友情を理解したら終わりそうだww


しかしデュラ原作読んでると、「普通じゃ嫌なんだ!!」って念をすごく感じるんだけどなんなんだろう。
普通の人が思う異常をワザと普通だって言い切るのがかっこいいみたいな厨2的ななにか。めんどくせーなーみたいな。やっぱりそれがかっこよく見えないわたしはもうラノベを読む年ではないということなのか。


あと、刺されて暗転とかはあっても、メインキャラ、特におにゃのこキャラは絶対劇中でひどい目(痛そうな目)に遭わないことが今までの展開で確約されてるので、誰々がピンチです!って言われてもあんまり緊張感がないんだよなぁ…
その分、思い入れのない脇キャラは酷い目に遭うことでバランス取ってるのもなんだかなーみたいな。
ぬるいというか。麻袋の中の人だって、読者に引っ掛けするならもっと痛い目に遭ってもいいと思うんだよね。お話として。
キャラ萌えだけ指標にするなら読みやすいんだけど、話を楽しもうと考えるとかなりそのへん辛い。まぁ相変わらず作者都合で動いてるなぁとしか思えない。けどその辺気にする人は9巻まで読まないよなぁっていう。
まぁいいんだけどね、臨也いっぱい出てきたし。前巻あたりから臨也さんの台詞まわしがアニメに影響されてる気がしたんだけど、この巻だと行動までアニメイザイザっぽくなってるなぁ。


でも全編中学生編でもよかったなぁ。生物部の部長と副部長の愉快な日常みたいな感じで。お互いにあんま友達がいなかったから時々相手がわからなくてちょっとケンカしたり仲直りしたりして友情を深めてくみたいな話読みたいなぁ。
…うんそれは薄い本だね…