黒子のバスケ 19巻/藤巻 忠俊 感想

黒子のバスケ 19 (ジャンプコミックス)

黒子のバスケ 19巻『誠凛のエース(光)』

紫原や氷室がいる陽泉に苦戦する誠凛。
だが黄瀬の一言から、ようやくゾーンに入った火神が、氷室の陽炎のシュートと紫原を止める!
一方、紫原も氷室の言葉で本気を出し!?
準々決勝誠凛VS陽泉ついに決着!!

小説3巻と同日発売の黒バス19巻の感想だよ。長いよ!


表紙は海常カラーが背景の白ユニ黄瀬。
モノクロ線画に目とピアスだけ色入っててかっこよくて背チラがあざとい。
とても小説表紙で可哀そうなことになってる人と同一人物とは思えないww
背表紙は小金井。灰崎ェ…

163Q「誠凛のエース(光)」

前巻でゾーン厨になったかがみんに黄瀬くんが発破かけたので目が覚めてゾーンに入れました。ゾーンさんツンデレすぎる。


その頃木吉先輩とカントクが黒バスとは思えぬ男女のいい雰囲気で、試合なうな日向先輩が可哀そうになったりして。
カントクが青峰にデート誘われたモモーイみたいな反応してるし…木吉先輩やり手すぎる。
ところで黒バスゲームで、男だらけの控室に戻った時セーラー服の女子高生が声かけてくれるとテンションが上がったので元気が出るっていうのわかるわ…


黒子さんは相変わらず青峰厨で、お前そんなに青峰が好きか!とつっこみたくなるね。いやまぁ大好きなんだろうけどさ!
調子がいい時の青峰くんに似てる→つくづく誠凛のエース(光)だと思います、の流れは黒子の中での絶対的なエースは青峰なんだろうなと思ってしまう。黒子さんの中ではきっと最高の褒め言葉なんだろうけど。でも元カレと今カレを比べるのはあんま感心しないよ!

164Q「見物だぜ」

ゾーンかがみん無双回。
氷室さんに「まるで鳥だ」と言わせる滞空時間てなんなんだろう。
むっくんの必殺回転ダンク「破壊の鉄槌(トールハンマー)」
その必殺技名…お前バスケ好きだろ!!w
トールハンマーを考えたのは本人なのか本誌で絶賛厨二発動中のキセキ主将あたりなのか。
しかしかがみんてゾーンに入ると青峰と速さが互角になって、紫原と力勝負で勝てるとかちょっと強すぎない?主人公補正が入るからしょうがないんだろうけど。

165Q「もういいや」

ひむろんゾーンINはそれ以前の問題と黄瀬、キセキ級と思ったがやっぱちげーわな青峰。
ひどすぎる!勝手に上げといてそんな落とし方。お前ら氷室さんに何の恨みがあるんだよ…!


負けるからオレやーめたーで引っ込もうとするむっくんにひむろん怒りのビンタ炸裂。
ひむろんが涙し天才へのコンプレックスが吐露される。才能第一だった天才が秀才の熱意に突き動かされるいいシーン。
涼しげな天才と泥臭い秀才の対比が切ない。Don't expect life to be fair…!
絵も本誌ですごいことになっていたひむろんの顎が修正されててよかった。


黒バスはキセキ5人はタイプの違う最強の天才って設定(パワーバランス)が崩れないことと、主人公の主張も作品の流れとしても努力やチームワークは賞賛する方向なんだけど、徹底して天才の前では無力なのが残酷である意味現実的で好き。
しかし他のスポーツマンガなら努力し続けて技を磨いてきた秀才が天才に一矢報いる展開とか来るのに、このマンガだとやる気なくした天才を呼びもどすくらいの役目なんて。いやチーム的には大きいけどさ。

166Q「勝つ!!!」

反撃の陽泉回
アゴムで髪をひとつに束ねたむっくんが雰囲気違って素敵。目つきもなんか凛々しく見える。
青峰も皮肉だと言ってるけど、かがみん無双な誠凛より、いろいろあって連携して点を取る陽泉の方を応援したくなる展開だね。


かがみんは嫌いじゃないしいい奴なんだけど、他の天才たちが背負ってる才能故の歪みも、凡人たちの挫折も持たないのがキャラとしても戦う動機としても弱く感じちゃう。まぁ歪んでしまった天才を近くで見てた黒子さんのフォローの賜物でもあるんだろうけど。1回くらい闇堕ちしてもいいような。

167Q「正念場だ!!」

後1分でリードしてるんだから時間稼いで終了待ちとかはしないんだね。
ミラージュは個人じゃダメだけど、チームプレイなら敗れるってことなのかな…また天才と秀才の差が開いてゆく…

168Q「終わりだ」

むっくんINゾーン。
かがみんVSむっくんのゾーン対決。ゾーンのバーゲンセールや!
かがみん新必殺技「流星のダンク(メテオジャム)」
この技名もかがみん発案なのかそれとも師匠のセンスなのか。
何が起こってるのかイマイチよくわかんないんだけど、投げてるように見える。一応ダンクなの???


そして最後の〆はやはり、最近存在感がミスディレ気味だったけど主人公!
試合残り1分切らないと使えない主人公最強スキル「信じてます」発動。敵ボールは叩き落とされる!

169Q「そーゆーことだろ」

陽泉戦決着。
相変わらず黒子っち解説は譲らない黄瀬くん。なんか彼は軽く黒子信者化してる気がする。
偶然だったとしても「流石黒子っち…!黒子っちはわかっててやったんスね!」とか言い出しそうだ。お前黒子語りしたいだけだろ。


ベンチに戻った紫原の泣き顔がいい表情だなー。絵の力を感じる。
紫原に対する陽泉主将の対応もいい。陽泉はダブルエースなこともあるのか、むっくんの性格もあるのか他チームよりキセキが浮いてないいいチームだな。
3年は引退になっちゃうけど、これからのこのチームがどうなってくか楽しみないい幕引きだった。


話は準決の海常VS福田総合の前振りに移行。
試合後、黒子に後押しされひむろんと仲直りの話をしに行くかがみんが見たのは…


ひむろんとかがみんの兄弟問題。
まぁ兄弟って別に兄が弟より強くなきゃダメではないよね。ひむろん的にはダメってことなんだろうけどw
それが兄のプライドであり庇護したいんだとしたら兄の自己満足のために兄弟やってることになってしまう。
本当に友達以上の関係…兄弟と誓う仲なら、お兄ちゃんも弟の成長を認められる大人にならないと。
別にもうお前とは兄弟じゃない、恋人になろうぜでもいいけどさ。ペアリングもあるし。

170Q「ただのヒマつぶしだ」

ひむろんフルボッコ
この日絶対さそり座おは朝最下位だよ。家から出ちゃいけないレベルで運悪いよ…。試合で心折られた後に暴力沙汰に巻き込まれるとか、19巻の氷室株の下がりっぱなしはなんなの。彼が何をしたって言うの…!
あと指輪を巡って兄弟仲直りって結構重要だと思ってたけどやっぱちげーわなの。試合終わったのに仲直りできないまま次の試合とか…!


黄瀬の前にキセキの世代でスタメンだった灰崎祥吾登場。やっとキセキ以外の元帝光の選手が!
バスケ選手が会場付近で人を殴るのはダメだけど、赤司は避けるのをわかってたからハサミで顔面刺そうとしてもセーフとか、かがみん何言ってるの…カスって出血したの忘れたの…
いやまぁ、現在の本誌の展開見てると伏線なのはわかるけど、それでも普通に傷害罪だよね…

171Q「俺のもんだ」

帝光回想キター!学食で黄瀬以外のキセキが揃って昼食とってる!!
これって会話からするとこの日だけランチミーティングしてるんじゃなくて、スタメンはいつも一緒に昼食だったのかな!?
なにそれかわいい!!どの高校チームより仲良しだ…!
緑間さんは左利きだけど左端に座ったりしないんだね。腕当たるよ。
帝光の白ブレザーでごはん食べる勇気!中学の時こんな制服だったら汚しそうで怖くてミートソースとか絶対食べれない。


しかし中学の灰崎さんは黄瀬君に似ているちょい悪イケメンなのに、高校でどうしてあんなコーンロウ頭のマガジン野郎になったんだろう…
帝光関係者は皆高校デビュー失敗するジンクスでもあるのだろうか。主将とエース筆頭に。
灰崎さんも黒子じゃなく他スタメンのミートボール奪ってたらたいしたやつだ…ってなってたのにね。


海常VS福田総合戦始まる。
灰崎の能力が判明。スタメン落ちしてもかなり強敵とか帝光は本当に同じ次元にある学校なんだろうか。
次巻への引きの灰さんめっちゃ悪い顔してる。闇に囚われし孤高の王レベルw

NG集

今回NG面白かった!むっくんの髪ネタ2つがかわいすぎる。
あと指輪ネタは今までのNGの中で一番笑った気がする。呪いの指輪怖いww
灰崎の容赦ない扱いもww173QのNGが今から楽しみだw

まとめ

陽泉戦決着〜海常VS福総戦開始でテンション高くて面白かった。
まとめて読むとほんとノンストップで氷室さんsage巻だったけど…


次巻はいよいよ洛山VS秀徳で赤司くんの本格的な出番で楽しみ。NGにもいっぱい登場するといいな!
19巻でそんなに出番がない黄瀬が陽泉差し置いて単独表紙ってことは、WC終了で一区切りつくとして、キセキ(+相棒)はあと1度メイン表紙が来るのかな。
20巻はほぼ洛山VS秀徳だろうから緑間(秀徳)で、21巻は多分誠凛VS海常戦メインだろうし(しばらく敵キャラばっか表紙だったので)誠凜かなぁとか予想してみたり。


小説三巻感想書いた>http://d.hatena.ne.jp/haleyaka/20120906/p1