妖狐×僕SS(7) /藤原 ここあ 感想
あらすじの詳細を書くとなんでもネタバレになる恐ろしいマンガ。
でもここまで前世とか生まれ変わりの話を堂々とメインに据えて進むマンガって今日日珍しい気もする。
現世の御狐神くんの記憶や過去について判明したり、百鬼夜行に立ち向かう決意をしたりな7巻。
全体的に展開がちょっと辛気臭いかなとは思わなくもない。
けど過去を経たから気付けた今更取り戻せないことへの後悔はいいなぁ。成長してる感じ。
前世でやった成長イベントは巻きが入ってるような気がしたけどｗ
凜々蝶さまは自分の悪いところを自覚しても直せないと落ち込むことが多かったけど、実際には人の長所短所なんて一長一短で、同じ性質でもいきすぎれば短所に、適度なら長所になることは多いし、要素自体は個性だと思うので、良いところとしても肯定してもらえたのはよかったなぁと。
意外とこの作品はテンプレキャラ付けなようで、ちゃんと掘り下げするのいいな。
イケモメンもいい年の取り方したな。まぁ、以前は同じくらいの年代で集まってたからそれを指摘してくれる人がいなかっただけかもしれないけど。
御狐神くんのタイムカプセルの中身は、この作品ならではの名シーンだな。
全体的に現在の凜々蝶さまと御狐神くんの絡みがほとんどなかったのがちょっと残念だった。
本編がシリアス寄りだったから、ギャグの番外編が（別にそういう意図じゃないんだろうけど）もう戻らない楽しかった時みたいでちょっと切ない。けどハロウィンりりちよさまかわいい。あとやっぱカルタたんは髪長い方がいい。
予告によると次巻で最終章らしいんだけど、もしかしてこれループものなの？
命と戦うか和解して、もう一度前世の時間軸に戻ってやり直すのかな。もう一回転生は流石に辛い…
卍里と命が友達になったことと、未だに思い出せない御狐神くんの記憶はどうなるんだろう。
妖狐×僕SS(7) (ガンガンコミックスJOKER)
posted with amazlet at 12.07.14
