「Dear Girl〜Stories〜緋月」第一回(シルフ2013年1月号)感想

シルフ 2013年 01月号 [雑誌]

Dear Girl〜Stories〜緋月

http://natalie.mu/comic/news/80378
ヒロC&オノDが吸血鬼に、「DGS」第2弾がシルフで始動
11月22日に発売された月刊シルフ2013年1月号(アスキー・メディアワークス)にて、神谷浩史小野大輔のDear Girl〜Stories〜原案、諏訪勝原作、氷堂れん作画による新連載「Dear Girl〜Stories〜緋月」がスタートした。

同作はラジオ番組「神谷浩史小野大輔のDear Girl〜Stories〜」から誕生した、コミカライズ作品の第2弾。ロンドンに暮らすヴァンパイアのヒロCことヒロシー・カートライトと、オノDことオノディー・ダウエルが、女性たちが抱えるトラブルを解決していく物語だ。

DGS響に続いてDGSのコミカライズ第二弾のDGS緋月が連載開始。
新連載の1月号は表紙で巻頭カラー41ページ掲載。力入ってんな


最初、ヒロCオノDが吸血鬼ってwwwwwとか思ってたんだけど、読んだら意外とちゃんとファンタジーマンガとして成立してて、世界観にそんな違和感なかったのでびっくりした。絵もきれいで読みやすいし、キャラはもう親しみがあるので普通にライトな吸血鬼もの少女マンガとしておもしろかった。意外。
でもこれ別にヒロCオノDの必然性なくない?と思わなくもない。もうヴァイスみたいに名前変えちゃえばいいのになぁ。


舞台は産業革命後のロンドン。
眼鏡のテライケメン司教様に力を奪われ教会の地下で暮らすヴァンパイアのヒロシーとオノディー。
悩みから解放された乙女の血しか美味しく感じられなくなった2人は食事のため、悩める乙女の依頼解決のために奔走することになる。


世界観のイメージとしては霧のロンドンで異形が出てくるってあたり、黒執事とか伯爵カインとかあの辺をもっとライトにした感じなのかなぁ。そのうちコラボでセバスあたりが出てきても不自然ではなさそうな…。ホームズとかも近いのかも…そのうち切り裂きジャックとか出てくるのかなぁ。
吸血鬼としては十字架も日光も大丈夫っぽい。けど銀の銃弾は効くっぽい。ニンニクとかはどうなんだろう。人んち入るときは招かれないととか、川渡れないとかはなさそう。


響は現代日本が舞台で声優やラジオって本人との共通点が多くて、あんまり派手にキャラを動かすことができないけど、緋月はもうファンタジーなので響より展開に制限がないのかな。響で乙女の依頼内容が枯渇したので、緋月ではファンタジー要素を入れて、現実ではありえないようなこともOKにしたのかも。
わたし響で乙女の依頼云々のとても正論めいた励ましとかのイイハナシ展開がちょっと苦手だったので、その点緋月は乙女の悩みを解決する理由が血を吸いたいからって利己的にわかりやすくなってるのがいいな。2人は吸血鬼なので人間よくわからんで済む話だし。


1回目はいい感じに滑り出しだけど、これ今後どういう風に展開していくんだろう。
ヒロCが何か思い出してるし話数カウントが「retrieve.1」だから、話を通しての謎があってそれが徐々に明かされてくのかな。2人がバンパイアになった経緯とか、司教に捕まったあたりとか?
これがDGSコミカライズとか関係ないマンガだったら、一番気になるところとしてはなんでこの二人一緒にいるんだろうというところだけど、そこは特にツッコまれないか。同等の能力持った吸血鬼2人はマンガとしてちょっと万能すぎるような気もするんだけどね…
わたし的には吸血鬼2人がホモになったため乙女の血がまずくなるようになったでもまぁいいんだけど…


まぁとにかく、今後がどうなるのか気になるし、それなりに読めるマンガで良かった!(えらそう)絵も世界観に合っててきれいだし。
シルフはゲーム原作の作品が多いこともあるのか、オリジナル作品まで設定過多で人物多すぎで処理できてないマンガが多い印象なんだよね…。作品構造にしても画面にしてもシンプルって非常に大事だと思う。
今後の掲載ペースがこのまま順調に行くといいな。ドラマCDとか作品踏まえてのデュエット曲とか色々展開してほしい!


あとは今回シルフには電撃20年祭の公録のレポートがカラーで3ページ掲載。
神谷さんの妙な…オサレ上級者なシャツもよく見えるよ…。Tシャツ+デニムパンツのシンプルな衣装が一番いい気がする。