幻水ティアクラクリアした。 

つむじ発売までにクリアする目標でやってたティアクライスをクリアしたよー
以下だらっと感想。長くなった…。

幻想水滸伝 ティアクライス

人気RPG幻想水滸伝』から新シリーズがDSで登場!
"未来への無限の可能性"をテーマに、同じ志を持った108人の仲間たちが織りなす壮大なストーリーが展開する。
辺境にある小さな村・シトロ村の自警団の一員である主人公。ある遺跡の最上階で光を放つ"書"を見つけたことで、主人公たちの物語が大きく動き出す。
戦闘は、仲間たちの中からメンバーを選んで4人パーティを組んで進行。特定のメンバーがパーティにいると、協力攻撃を使用することができる。
魅力的なキャラクターを演じる声優陣には、梶裕貴さん、坂本真綾さん、置鮎龍太郎さん、柿原徹也さん、小西克幸さんといった豪華キャストが揃っている。

幻水シリーズは1〜4までクリア済み、5とラプソディアと外伝は途中までやった。
従来のシリーズとは別物と聞いてたので、そこまで期待してなかったんだけど、やったら意外と楽しかった。
DSのRPGとして全部の要素がバランス良くコンパクトにまとまってててサクサク遊べた。
幻水のシリーズをやるっていうよりDSで新作RPGをやるってスタンスなら文句はないんじゃないかという出来。

ストーリー

構成は伏線→回収がちゃんとしてる。謎を提示したらちゃんと回答が来て、プレイしてて「ああ、前に謎だったこれはこういうことだったんだ」とわかる場面が何度もあって良かった。展開も先が読めない感じで楽しめて、ゲームを進めていくモチベーションが上がるシナリオ構成だった。RPGのシナリオ構成として秀逸。この前まで専門用語ばっかで展開も結構アレなゲームやってたので、すげー良シナリオに思えたw


話自体は…これは個人の好みだけど、どうもパラレルな別世界とか敵方のそりゃ無理があるよ的な変な宗教団体がRPGに出てくると、相当上手く活かしてない限りちょっと萎えてしまうので好みの話のタイプではなかったかなーという感じ。
あと幻水としてだったらやっぱり、世界を滅亡から救う、よりも世界の一地方の戦争の話がいいなーと…。
まぁ今回は軍師もあれだし、兵力がどれくらいって話も全く出てこなかったし、なんか気合と根性でどんな窮地だろうがなんとかなってく話だったから、余計にこれ幻水じゃなくてもいいんじゃね感が。
まぁ従来のシリーズで展開されてる設定を使った新しい作品世界の提示手法としては上手いなって思ったけど、それはコナミさまの求めたものであり、シリーズ新作を待ちわびてたユーザーが欲しかったものとはちょっとズレがあった、ような気もした。
うんでも、わたしこのシリーズ相当に好きだから、ほんとはナンバリングの新作(3の話の続き)が絶望的なのは重々承知してはいるんだ…。だからできることを考えれば理想的な新作だったのかなぁ…


あと正体がよくわからなかったり隠してるキャラが結構いたり、今回行けない地名がいくつか出てきてたので、もうちょっとゲームの売り上げが良ければ北辰皇国あたり舞台の続編が出てたのかなぁ。安住(シリーズ化)の世界を探す幻想水滸伝の百万世界を巡る旅は続く…

キャラクター

主人公。
彼は「そんなのやってみなきゃわかんねぇだろ」教の教主か何かなのだろうか。
ちょっと黙れ!って言うほど喋って主張する主人公がある意味新しかった。
幻水に限らずRPGの主人公でもあそこまで喋るの珍しくない?合う人はいいんだろうなーという感じ。
わたしの友達の幻水好きは主人公の自己主張が強いのが嫌だって言ってたし。
次作の主人公はどれくらい喋るのか気になる。だって声が神谷さんだから!
わたしはかみや厨だから全然あのレベルで喋っていいんだけど、もっと喋ったっていいんだけど。でも声オンオフついてるとか情報を見てるとなんとなく次作主人公はティアクラ主人公より大人しそうな気もする。


村のゆかいな幼馴染たち。リウ、マリカ、ジェイル、ディルク。
この中で誰か死んで生き返るのかと思ったらそうじゃなかった…!
いやディルクは死んだけど…彼は裏切った時の顔グラで何か色々損してる気がする。
あと動機があまりにも共感を得られない感じで、彼関連のイベントは主人公は熱くなってるのにプレイヤーはポカーン(置いてけぼり)みたいな。もうちょっと…ジョウイでも見習ってマクロなことを主張してほしかった…。このゲーム、動機が私怨の人多すぎる…


マリカは…5のリオンは相当酷評されたんだろうなぁという感じ。
ヒロインなのかそうじゃないのか。すごく配慮された扱いだった。
それはシスカとかメイベルの扱いもそうだけどw固定ヒロインて難しいね。
むしろ物語的にヒロインはクーガかアトリだったよね。
真綾たんボイスなのに最初から最後までただの村の幼馴染ポジションとか珍しい。


リウ。約束の石版が来た時に「まさかの軍師」って書いてあったけどホントに、3のシーザーを上回る歴代一のえええお前かよ!感。それまで特に知略に優れてる演出もなかった幼馴染がいきなり軍師の衝撃。
徐々に軍師が戦争とか戦略の仕事をしなくなってく気がする。でもまぁ4のエレノアさんも何してたかって言えば別に大して何もしていなかったような気もするしいいのか。多分そこは演出の問題な気もする。
最初、何故このキャラは細くて白いのにこんなに腹を出しているんだろう、白菜みたいだな…と思っていたら後半でまさかの展開。へそ出しに理由があったなんて!ティアクラすごい。
団長に続きこの集団の出世魚。途中まで便利なテッドポジションなのかと思ったら、どんどん肩書きがすごい人になってく…。なんか一族の長だしかわいい彼女まで出てきて、なにお前の幻水メインキャラらしからぬ恵まれすぎたポジション…!と思ったw


ジェイルは無口めなのもあってなんか他3人に比べて影が薄かったような。
兄貴キャラでは悪目立ちしてたディルクがいたし、親友ポジはリウだし。おっきーおっきー。


ラスボス戦のパーティは、主人公、クロデキルド、ルオ・タウ、マナリルだった。
っていうか今見たらルオ・タウって声まじーだったのね!気付かなかった…
クロデキルドは真隼が便利だったから。フレデグンドでも良かったけど、まぁなんとなく。ルオ・タウは遠距離レンジで攻撃力それなりで回復持ってるから。マナリルはかわいいから。かわいいから!!(大事なことなので)このゲーム一番の贔屓キャラだったよ…。あと魔法使いキャラ好き。


それにしてもやはりというか、中盤から終盤は敵が寝返って味方になる展開が続くんだけど、フレデグンドが仲間になった時にそれってどうよ的ないざこざがあったのに、その後それ以上に悪いことしてた司書たちは意外とお咎めなくあっさり仲間になって、あんまり良心の呵責もなさそうなので…ちょっとどうなの、と思わなくもなかった。性能は便利だけど。
やっぱりシリーズが好きなので、根本は私怨でも私情でもいいけど、大義を語ってほしかったなー…みたいな。


あと、本拠地にお遊び要素が少なくて、目安箱とか探偵とかが全部クエストに集中したのもあって、全体的にキャラの印象薄いような。話しかけに行ったり、パーティ入れ替えて風呂行ったりな楽しみが少なかったし、仲間にする方法もそんなにバリエーションないしでちょっと思い入れが薄い。従来のシリーズより名前が覚えられない…でもそれはわたしの老化かもしれない…

グラフィック・アニメーション

石川絵も河野絵も好きだけど、今回のキャラ絵もシンプルで好き。
5みたいに統一感がないのは嫌だったので、その辺ちゃんと整ってて良かった。
ゲーム中のバストアップのグラフィックが何種類も用意されてるのも臨場感が出ていいなーって思った。
DSだから4人パーティなのはまぁ仕方ないとしても、戦闘の時の等身の低いポリゴンはちょっと…なんか顔の作りが…もうちょっとどうにかならなかったのって感じ。
マップや背景のグラフィックは美麗で良かった。


重要な場面では結構頻繁にアニメーションが入るのも良かった。ちゃんとセリフも出るし。DS低画質なのは若干残念だったけど。

音楽

音楽イイ!!音楽すごく良かった!
幻水シリーズだったら1・2の音楽が好きだったんだけど、それと並ぶくらいファンタジー世界の良いBGM。
音楽がいいと新しい場所に行った時の楽しみが倍増するし、イベント戦闘とかワクワクするよね!
つむじでも音楽担当のスタッフさん変わらないといいなぁ。

システム

基本的に操作感は1や2に近い。
神行法手に入れないと走れないのは1と同じだから、きっと途中でスタリオンみたいなキャラが仲間になるんだな!と思い、序盤からちょこちょこ戦闘で逃げてたんだけど…、別にツァウベルン仲間にするのにそれ必要なかった的なことがあったりして…ね…


戦闘はややこしいシステムがなくてわかりやすくてよかった。
武器は固定でもよかったんじゃないかな、とは思ったけど。
ナンバリングで出てきたの紋章がなくて、代わりに星の印があるんだけど、これも難しくない。付け替えはちょっと操作性が悪かったけど。
ただエンカウント率が高くてそこまで凝った戦闘じゃないし、戦闘自体はそんな楽しくないので、終盤めんどくささはあったかなぁ。
やっぱりキャラによる性能差は大きいけど、そこまで敵も強くなかったから使いたいキャラを使える感じ。でも戦闘があるゲームはどうしても使いやすいキャラに愛着が沸くよね。


移動とかクエストはラプソディアっぽいなーと思った。
本拠地でのお遊び要素が少ないのがこのゲームで一番残念だったところ。
仲間にしてから個性を発揮するミニゲームとか、探偵とか目安箱とか風呂とか劇場とか料理とか鑑定ないの!?っていう。交易もそんなにイベントがあるわけでも、地方色が出るわけでもなかったので、換金要素だった。
仲間が増えたらまずパーティに入れて、ストーリーを進めるでもなく、本拠地うろうろして遊ぶのが楽しいのに……。少なくともわたしはこのシリーズそれが好きだったのでほんと残念…。なので本拠地のホーム感があまりないっていうか、仲間も別にそんないらなくねって感じがある。
本拠地システム、つむじだと多少は増えてるといいんだけどなー。



そんな感じ。長くなったけど…まぁこれはつまりティアクラ遊んで楽しかったってこと。
幻水シリーズである必然性はあんま感じなかったけど、DSのRPGとして初心者でも遊べそうな良ゲーだったと思う。
感想書いてたらわたしこのシリーズ好きなんだな、と思った…。
それなので、もうすぐ発売の新作、幻水つむじことPSP「幻想水滸伝 紡がれし百年の時」も楽しみ。声優も好きな人が多いし!ティアクライスくらいの出来だったら良いなぁ。