劇場版マクロスF〈フロンティア〉〜サヨナラノツバサ〜感想


人気TVアニメ『マクロスF』劇場版の後編。
ほぼTV版第7話までのストーリー展開だった前編『劇場版マクロスF〈フロンティア〉〜イツワリノウタヒメ〜』に続く後編。
西暦2059年、星間戦争で滅亡の危機に瀕した地球人類は、種の存続を求めて銀河の各方面へと旅立つ。地球と変わらない環境が人工的に作られた宇宙船は、銀河の中心付近を航行していた。

映画としてはとても完成度が高かった。ラストは賛否両論って感じ?
個人的にマクロスFは、歌と音楽>歌姫のライブ>ロボットとかバトル>話とかキャラって優先順位で見てるので、新曲とライブシーンが良くて大満足。やっぱ劇場で見たほうが迫力あっていいよね。


以下ネタバレ注意

話について

展開はええええええwみたいなww 強引な部分もあったけどwよくまとめたなぁ。
予告映像はは煽りすぎだと思ったけどwかなりミスリード多かったかなw 花嫁とか(ステージという)魔物に囚われた虜、とかw
前編の予告が全くあてになんなかったので(歌で銀河が〜ってセリフがないw)そんなに予告が当たるとも思ってなかったけどさww
テレビ版と全然違う展開、ほぼ新作?あぁ前編のスパイ疑惑設定とかここに生きてくるんだみたいな。
そういえばマクロス・クォーターが波に乗ったあたりでそういやニルバーシュをデザインしたのは河森監督だったなーって思い出してたw


ラストに関してはテレビ版の俺の翼ENDでも不服はなかったので(歌姫2人はいい子だしどっちか振られちゃうのは可哀想だし別にフィクションだからいいかなって)
映画できっちりランカ振ってシェリルENDでびっくり。
だったらテレビをランカENDにすればよかったような…


てかアルトは別に誰かをかばってとか、率先して犠牲になったとかじゃなく、調子に乗って飛んでたら逃げられなくなりました的で…あんまりかっこよくないラストではあるなぁとは思った。かっこつけてたけどw
まぁ最後のエンドロールでシェリルの口が動いてたし、クイーンとフォールドしたんだからアルトが帰ってくることを示唆してるんだろう。あれが眼鏡だったら完璧死亡扱いだけど奴は一応主役だし…!
ED2曲目「dシュディスタb」がシェリルの夢じゃなければセリフも入ってたし、回復してライブ会場で歌う2人を見守る影みたいな映像がほしかったかなぁ…


観た後「アルト多分吊り橋効果だね」って話で一致したw
あと友達が「劇00のような終わり方するかと思った」って言ってた。バジュラ人間になったアルトが50年後に戻って来たら嫌だなぁw ランカは喜ぶかもしれんがww

音楽とライブシーン

冒頭の教会セットで禁断のエリクシア。
花嫁も花婿もシェリルだった時点で、もうシェリシェリENDでいいんじゃないかなと思ったwシェリ男さんイケメンすぎるw
しかしシェリルさん、血まで吐いて貧血は苦しいよ…w


ランカにもテレビでなかった大規模な仕掛けのあるのライブシーンがあって、シェリルと差別化されててよかった。
虹色くまくま可愛い。曲だけ聴いて舞浜ぽいと思ったらライブシーンもそれっぽかったw 飛び出す絵本みたいなセットかわいい。
星間飛行のライブで皆キラッ☆とかダンスが現実のライブを反映してるのもよい。
放課後オーバーフロウもランカの衣装が普通の制服で、個人的にランカあんまり美星学園の薄オレンジの制服にあわなさげだったのであれはよかったw
恋のドッグファイトもかわいかったけど、パイロット服は微妙だったかも…前編のバルキリーランカでもよかったような。


メドレーはノーザンクロスのアカペラで始まるのに感動。ラジオのシェリル曲カウントダウンで1位だったし、好きな曲なのでうれしかった。
ちゃんと絵に沿って歌を録ったみたいで立ち上がるシェリルが勇ましくて、大体歌が始まると音楽もかかるので曲が流れ出したなーって思うんだけど、ここは本当にシェリルが歌いだしたような演出で鳥肌。


楽曲だとサヨナラノツバサが一番好き。どんだけ高音続くんだって感じだけどw
『空の青に あなたが溶けてしまわないように』でアルト空に溶けんじゃね?って思ったw

ED2曲目の「dシュディスタb」もマクロスFって作品のカーテンコールみたいで、賑やかに終わってくのいいなぁと。
ミュージカルみたいなイメージだった。映画見てからアルバム買ってずっと聴いてる。

キャラクター

かなりトライアングルの3人に焦点が当たった作りだったけど、その中で他キャラも結構動いてて良かった。グレイス、お兄ちゃんズ、艦長、三島、ルカあたりは優遇されてた気がするw

早乙女アルト

意外と主人公してたけど、彼は他人に同調しちゃうタイプ…なのかなぁ…あんま見えないけどそうらしいので、シェリルがスパイだ!とかバジュラに心がある!とか流されちゃうのはまぁしょうがないんだよね…可愛い女の子に関する唐突なこと以外は同調しないのは…まぁ物語の都合上しょうがないw
しかし女装はオタクの女の子のはじめてコスプレみたいな(偏見)ゴスロリ服で笑っちゃった。でかいしカマっぽいw
ティーたんみたく骨格も変わってるー!?くらいやってほしかったw

シェリル・ノーム

おれのよめ。あるとにはもったいない…!
尺の足りなさもあるのか、アルト・ランカの感情の変化にはあまりついていけなかったけど、シェリルは結構ちゃんと描写されてたので、やっぱ彼女のキャラは魅力的だなぁと。
テレビ版だと最後の方頼れる人が誰もいなくなって可哀想すぎたから、映画のグレイスが最後味方でいてくれたのはよかったなぁ。ドラマCDのギャラクシー・メモリーとか聴くともっと掘り下げてほしかったと思ってたので。
あとちびシェリルはやたらふくらんでてふわふわですげーかわいかった。なんでアルト覚えてないんだ…!

ランカ・リー

テレビ版より普通の女の子度が減ってちょっと不思議ちゃんになってた気もする。
まめぐが、映画のランカはわたしなんか…って言わないと言ってたけど、積極的になってたなぁ。
しかし、尺のせいだと思いたいけど、シェリルが自分かばって行方不明の時に、アルトに衣装がどう?とかは…まぁテレビもミシェルが死亡後にアルト呼び出してあれやこれや言ってたけど…
うむむ。でもランカ新曲がポップなものも多くて戦闘でかかるのはよかった。


ブレラとオズマのお兄ちゃん対決はちょっと笑ってしまったw
真のランカのお兄ちゃんを決める戦い的な。
しかし2人とも優遇されてた。オズマ兄ちゃんはテレビから相変わらず死亡フラグクラッシャーすぎるww
ミシェルは眼鏡が割れなかった代わりに空気化してた。前編結構おいしかった割をくったのか…でもクランとラブラブしてたからいいと思うんだけど、やっぱクランと恋人になるってことは……。そもそもミシェルがロリコンだったらこの2人の話は早く済んだんだろうけど…いや考えないでおこう^^ でもメリークリスマスウィズアウトメガネとはなんだったのだろうか。神谷いじめ?w
その代わりじゃないけど、思いのほかルカが活躍しててびっくりwはじめてルカが可愛く思えた。誰得ショタとか言ってたごめん。
三島も意外と活躍っていうか暗躍してたw でもあっさりやられるところが三島クオリティだなぁw


まぁそんな感じで。とりあえず盛りだくさんだった。
細かいところはDVD待ちかなと思ってるけど、緩急があった前編に比べて、後編はずっとテンションが高い展開が続くし歌もいっぱい流れるしで、息つく暇もないままラストまで駆け抜けた印象。劇場に見に行って損はないと思う。ライブとか楽しいし。